日立 Lo-D HS-630

ヤフオク！で落札されました。つきましては「売却済」となります。

再入荷はわかりません。古物品は時の縁なのでいつ同様の物が当方の手元に巡ってくるかは誰にもわかりません。時々「あの商品の再入荷はあるか？」と問い合わせがありますが、古物品で同等の物が巡ってくることはほとんど無いとお考えください。また似通った商品がいつ入荷するかもわかりません。古物品とはそのようなものです。ご理解くださいませ。

中古品です。大型スピーカーの部類に入るかと思います。古いスピーカーですがオーディオ全盛時代の製品でとてもしっかりした造り、そしてかっちりした音が出ております。お勧めだと思います。
インターネットで調べたところ、有名なスピーカーのようで各種情報が出てきました。
１９７８年当時に１台が75000円です。物価スライドを考慮したら高価なスピーカーだったのだろうと思います。

性能仕様等は有名なオーディオサイトさんを記しますので、そちらをご覧になってください。
往年の名器を紹介している「オーディオ回顧録」さんは次のところです。
http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/hs-530.html (このページの下の方に紹介されています)
多数のオーディオを紹介している「オーディオの足跡」さんは次のところです。
http://audio-heritage.jp/LO-D/speaker/hs-630.html

概算サイズ、スピーカー背面に記されているスペック等
メジャーでの実測にて、幅40 x 奥39 x 高71cm。(素人の計測です。少しの誤差はおゆるしください)
重量は重くて当店の測りでは計測できません。先に紹介したオーディオ紹介サイトの情報によると、１本が25kgとのことです。
スピーカー背面に次のように記されています。
交渉インピーダンス 6オーム
最大入力 140W
ウーファー L-3003
ミッドレンジ M-5501
トゥイーター H-2201

外観程度について
古いスピーカーですが、ものすごく酷い痛みはなく、経年による相応の状態という感じです。致命的となりそうな極端に目立つキズはありません。
エンクロージャー角部にめくれキズあり。ところどころに線キズがあり。
サランネットは片方の下角に目立つホツレあり。あとは、当方で簡単に調べて米粒大のホツレが３か所あり。パッとみた感じではホツレは目立ちませんので実用では問題ないと思います。
その他は、厳密に言い出すと中古品なので経年相応にあちこちに小さいキズがあります。外観程度に極端に神経質な方はさけてください。
各ユニット共、エッジ部に破れありません。各ユニットの金属フレーム部に経年によるアルミサビのような腐食があります。
Ｒ側のウーファーの金属パンチネットにへこみあります。パンチネットがへこんでいるだけで、当方の目で見る限りでは、中のユニットは、ギャザードエッジ、メタルコーン共に大丈夫だと思います。
相対的に、経年を考慮すると程度はいいと思います。木目も綺麗なので現在でも十分実用品として通用する外観程度と思います。

当方で動作確認して確認した症状
往年の名器シリーズに該当しそうな感じでしたので、まじめに音を聴いてみました。
まず音出しして気付いたことは、アッテネーターにガリがあります。アッテネーターを回すとガリガリというあれです。
当方でしばらくグリグリと回しているとマシになりましたが、ガリは取れていません。アッテネーターから手を離すとガリしないので実用できますが、いつガリが酷くなるかわからにないのでガリ取りメンテ前提で検討してください。
出てきた音は、すごく明るい元気な音です。やんちゃな音というか、朗々と音を奏でるというか、夏の青空というか、ともかくスカッとしつつも低音がガツンという音です。正直いうとこんなしっかりした音が出てくると思っていなかったので驚きました。
低音の音切れがいいのでしょうか？余韻は無いのですが、バスドラがすごく濃密に感じられ、どう説明したらいいのか…空気感を感じるというか、ともかく低音をしっかり存在感じる音なのです。そしてスピード感があるのです。
高音域は苦手のようです。SACDの音を入れたら、複数のギターの音等は混ざり合ってしまい楽器の存在感が消えました。というより高音域がガチャガチャにつぶれたように感じました。
でも、この高音については当方で視聴している間に、どんどんマイルド感が出てきましたので、もしかしたらエージングを進めたらギトギトした高音の質感は収まってくるのかもしれません。
左右に配置したスピーカーのセンター位置にスポットでリスニングポジションができるようです。
綺麗に音像を結ぶ位置があるのですが、残念ながらスピーカーの存在感が無くなるところまではいきませんでした。どうしても高音域の表現が私の耳でここにスピーカーがあると感じてしまうのです。
当方で４時間ほど、けっこうな音を鳴らしている間でも、音がドンドン落ち着いて変化してきましたので、１週間ほど鳴らしこんだら、かなりいいスピーカーに化けるのかも知れません。
しかしながら、当方で常用するものでもありませんし、当店にこのスピーカーを長期間鳴らし設置するスペースもありませんので、視聴だけで終了し、今は部屋の隅に保管しております。
音的には、私のあまり経験のないオーディオ歴の知識で説明すると…
ダイアトーンDS-1000のような神経質で微妙な余韻を残すようなスピーカーとは対極するタイプだと思います。ヤマハ系のスピーカーのような、メリハリくっきりでノビノビと奏でるタイプです。
うーん。ちょっとマイナースピーカーですが、オンキョーのM80というスピーカーの高音域をちょっとおとなしい感じにしたような…とマイナースピーカーと比較しても判断が難しいですね。
ともかく、私は今回初めて日立のギャサードエッジタイプのちょっと大型スピーカーを聴いたところで、この音なら日立のスピーカーもいいなー。と思った次第です。
(音については個人の私感です。音の感じ方は各人で異なると思うので参考程度に見てください)

とても古いスピーカーだと思います。またLo-Dブランドがマイナーなのも事実です。古いオーディオにご理解いただける方が「ＬｏーＤの音ってどんなんやねん」と楽しんで意外性を見出すのにどうでしょうか？そういった方で価値観を見いだせる方へどうぞ。
もちろん自作系オーディオを楽しまれている方の改造素材、部品取り素材としても十分価値があるかと思います。

現状にてお渡しです。当方で音が出るのを確認しましたが、品質を保証するものではありません。最悪は到着した時に音が出ない、輸送の振動でユニットがダメになっている可能性もあるかと思います。そういった時でも当方は保証はいたしません。
そういったリスクがあることをご承知の上で、届いたものがどのような状態であったとしても、一切ノークレーム、質問不可、返品不可の完全ジャンク品として出品します。それを了承できる方のみお願いします。

発送希望の方はエアキャップでくるんだ上でダンボールで簀巻き箱状の形状にしてヤマト運輸のヤマト便２個での発送になります。
ヤマト運輸ヤマト便は送料着払発送のみで、発送サイズは２本合計の容積換算で120kgのサイズになると思います。(もしかしたら100Kgサイズに収まるかも知れませんが120Kgサイズと考えておいてください)
スピーカが大きすぎて室内で梱包できません。天気の良いときに倉庫前で梱包することになります。ついては天候が悪いと梱包作業を順延しますので発送が遅れることがあります。あらかじめご了承ください。