NEC SV98 model-2
in もぎとりセンター
by nagan

切開手術日 1999年01月10日

PCIバスが世に出始めたころに、NECがパソコン用のファイルサーバ用途で販売したマシンです。
当時は、恐ろしく高い定価で、なんと100万以上してました。
なんと、ベースマシンはPC-98なんですよ。(DOS/Vではないところが味噌)
また、悪評高いNESAバスを捨て(これでH98が終結)、PCIをいきなり投入したNECの傑作(欠作)マシン
で、なんでこんな鯖を持ってるかって?
それは、まだPC98が全盛の時代に、クライアントサーバシステム(今では死語ですな)で、システム
を開発したことがあるんですよ。
それも、全ての製品をNECの製品で構築するという(富士通よりマシか?)のがはやってました
もちろん、自宅開発の為に、実運転される鯖を開発元からいただきまして、そいつで開発とメンテ
をしてました。
開発が終わると、鯖はメンテ用に1年ほど開発者に与えられたまま。
そのメンテ期間をすぎると、開発元からプレゼントされるというものです。
その後は使わない鯖なんて、ただのでか物なので、解体したり、後輩に永久貸し出ししたりして、
手元から処分するのですが、こうやって時々、後輩から返却されて困ってしまったりします
最後は、個人売買に出品してマニアに渡るか、はたまた、ドスパラのオークションに出品です。
そうそう、勤務先の倉庫に放置してくるという手も時々使ってます
だから、この型番の鯖はこれで3台目です。

ところで、この鯖を解体する気になったのは
    個人売買で出品したら、
    「中身はどんなのですか?」
    「Cバスは使えるのですか?」
    「H98の部品をドリルで付けたいので、中にスペースはありますか?」
    とか、変わった質問が多いのですよ。
    で、面倒なので解体して写真を撮りました。
もちろん、写真撮影後は、元どおりに復元して、ブイブイ動作するようになってます。

そうそう、この鯖ですが、98ベースなので98用のゲームが動くんですよ。
なんと、「ぷよぷよ」が、サーバで遊べました。(笑)



全体写真
全体写真 扉を開けたとこ 後ろからの写真
メッチャでかい筐体です。
でも、NECにしてはセンスのいいデザインしてます。
(NECのExpressサーバは野暮ったいのが多い)


腹を開けましょう
サーバといえども、所詮はパソコンの親分
ということで、こいつも「パカッ」と開けましょう

まずは蓋の中の黒い「へそ」を押すと、簡単にパネルが取れます。
次にサイドカバーを止めているネジを外すと簡単に開いちゃいます
蓋の中にあるスイッチ

パネルを取ったところ



臓物の位置を確認
腹を開けたら、どこにどんな臓物があるか確認しましょう。
え〜と、メモリとCPUとHDDと、う〜んそれから...
サイドパネルを開けたところ

さすがは日本製の鯖。各部品の取り外しがしやすいようになっている


動作確認
この鯖は動いているのを解体しているので、この作業はパス


臓物の摘出(PCI周り)
とりあえず、簡単に外せそうなPCIのカードを取ることにする
PCIの周辺

次に2枚のカードがでてきた。
Adaptec AHA-2940N (NEC SV-98/2-B03 )
NCRのチップが載ったNIC 10BaseT/5 ( NEC SV-98/2-B06 )


臓物の摘出(SIMM)
次に、PCIのしたにあるメモリを外す
メモリの周辺

次の4枚のSIMMがでてきた。
メモリ

見てが異なるが4枚とも、16Mのパリ付70nです


臓物の摘出(HDD)
HDDの設置場所と止めているネジを確認する
サーバは大抵、専用のへんてこなベイに乗っかっていることが多い
で、こいつもそうで、ステーの「へそ」を押すと簡単に外せます
ハードディスクスロット

Quantumのアトラスがでてきた
サーバはいいドライブを使っているので、こいつはそれなりの価値があります
取り出したハードディスク

SCSIケーブルも長いものが摘出されました
SCSIケーブル



臓物の摘出(DAT、CD−ROM、FDD)
フロントの化粧パネルを外す。
(写真を撮り忘れた。でも簡単なネジをとるだけです)

各ペイのマウンタのネジを取ると、簡単に取り出せます。
ベイのマウンタネジを取る

取り出した各部品です。
ベイのマウンタネジを取る
左から、順に次のものが取れました
CD-ROM:NEC CDR-510 (NEC SV-98/2-E04 )
DAT:ARCHIVE Python ( NRC SV-98/2-E03 )
FDD:NEC FD1138T


臓物の摘出(CPU)
では、CPUを外してみます。
なんと、このサーバはFANが付いてなくて、ヒートシンクだけで冷却しています。
CPUの周り

CPUは金頭のペンタ90でした。
ペンタ90



その他
各部の写真です。

電源部
電源周り

ケース背面のファン
ケース背面のファン

ケース内で空調用のファン
ケース内のファン

とにかく、空調のファンが凄い
ケースを開けた状態で、CPUの上に手を翳すと、バァ〜っと筐体の中を風が抜けるのがわかります
さすが、サーバ機です



本日の成果

NEC 98用キーボード
HDD SCSI 1G x 2
SIMM 16Mパリツキが4枚
SCSI 3x CD-ROM
SCSI DDS2 DAT
Adaptec AHA-2940N(98用BOOT-BIOS付)
NCR PCI-NIC
CPU Pentium-90

今回、摘出した臓物は、FDDと2940以外は、自作DOS/Vで動作流用できるの確認しました。
やっぱりサーバですね。SCSI機器をもきとるニハ持ってこいです
AHA-2940は、98用のBOOT-BIOSが載っているため、自宅DOS/V機でのBOOTは不可
しかし、Win95/98/NTからのドライバからは認識され、SCSIカードとして利用できます。

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