突然、開発メインマシンのDATが壊れてしまった これで、1日2回のバックアップを取っていないと、とても心臓に悪い.. HDDが壊れたらどうする。誤操作でデータを消したらどうする。 ということを考えたら、とても眠りこけながら仕事ができません。 ということで、DATが欲しいと、2ケ月ほど、うろついていて、このマシンをみつけました。 ところで、4mm DAT ってものすごい高価なんですよ。 中古なんて、まじめに購入したら、私の小遣いが一瞬で吹っ飛んでいく.. で、DATが内臓された、ジャンクなサーバを発掘するというわけです もちろん、目的は部品取りです。 |
全体写真
さすがサーバというボディーをしてます。
この不愛想だけど、偉そうな格好をしているのがいいです。
それと、サーバ機らしく、メッチャ汚れてます。
だって、サーバってどこでも事務所の片隅でひっそりと、
そして24時間稼動しているものがおおいから
だれも、磨いてくれないのよね。
でもこれって職場の人間関係と似てません?
というのは、無愛想で何しているかわからん、人付き合いの悪い人が、
実はキーマンだったりする..
サーバって、まさにこんな存在ですね。
解体の目的
私の友人をみる限り、この手のマシンを入手したら、
メッチャ高価なマシンだから、なんとか使おう
と考える輩が多いみたいです。
しかし、この手のマシンって、
音がうるさい
電気を食う
場所を取る
と3重苦がまっています。
もちろん、耐久性がいい、友人にハッタリがきくといいこともあるのですが..
私は、こういうのはできるだけ自宅でつかわないようにしています。
嫁さんもブーブーとブタになって文句いいよるし..
まぁ、仕事でどうしても納品前に疑似環境テストするときはシブシブ設置しますが..
おっと、話がそれた。
このマシン解体の目的は、4mm DAT の部品取なんです。
もちろん、中から美味しい贓物が出てきたら、それはムシャムシャいただきます。
でも、中の贓物の健康状態は腹を開けてみないとわかりません。
よく、前オーナーによって贓物がないミイラというのも存在しますので..
臓物の摘出の前に...その1
外見から取れそうなパーツを確認しときます。
まず、前からです。(全体写真を参考にしてね)
上から、FDD、そして今回の目的のDAT
次、裏です。
さすが、サーバ機です。いいファンがついてます。
このファンも、自作ケースとかに流用できますね。
では、拡張スロットを上から...
SCSIカード、SCSIカード、LANカード
ラッキー、こいつSCSIを2枚差しやん。
ということは、ミラーリングしてたな。
となると、贓物がもがれてなければ、HDDは最低でも2個入っているはず..
しかし、裏からみて右側のケースカバー(サイドパネル)を止めている
ネジが2個欠落しているのが気になる..
これって、すでにハイエナに食い荒らされているか?
臓物の摘出の前に...その2
一応、お約束ということで、即解体せずに、本体を軽く振ってみましょう。
こんなでか物でも、振るべしです。
でも、この手のサーバって、重いほど贓物が楽しみなので、ウンショとがんばりましょう
カラカラとか音がするようであれば、すでにもがれているか、
または、中で部品が外れている可能性があります。
部品が外れている感触のときは、解体時にパーツを傷つけないように気を付けましょう。
で、こいつはなぜかサイドパネルで、コツンコツンと軽い音がする。
私が、車で輸送するときに、なにかパーツが外れたのかな?
臓物の摘出の前に...その3
この状態で動作確認です。
では、パワーオン
シュイーン、カチカチとディスクが起動しています。
ファンがメッチャうるさいです。
そのうち、全ハードディスクが雄叫びを上げて、アクセスされます。
フェ〜と眺めていたら、画面が青い..
う!!なんかなつかしい画面が..
これって、NetWareのシステムコンソール画面やんけ..
ここで、[ALT]+[TAB]で..
おっと、これ以上見てはいけない、このサーバを使っていたところがわかってしまう..
とサツサと down[enter]、exit[enter]
ふう〜、もうちょっとで、目がつぶれるとこだった。
ということで、動作OKです。
腹を開けましょう
こいつは、簡単に蓋があきます。
とにかく、後ろから見て右側のサイドパネルを止めているネジを外してサイドパネルを開けます。
では、御開帳〜
おおっ、このケーブルはなんだ〜。
クヂョグチョやないけ!
まるであの時の女のアソコ..(自粛モード作動)
で、この状態で、もしかして..と思い当たる。
さっき、シェイク(振る)した時のコツンコツンという音..
これって、このケーブルがケース内でノックしてるんとちゃうか?
と、ここでまた蓋をして、振ってみる。コツンコツン..
では、ケーブルを無理矢理ケースの奥に押し込めて、振ってみる。シーン
フンフン。やっぱりケーブルがノックしてただけや。
では、反対側のカバーも開けましょう
本体後ろのカバーの残りのネジを全部とって..
ガバッ
「いや〜ん。お尻丸出し〜」とサーバが言ったかもしれません。
でも、こっちはなにもないということが判明
このお尻は、割れ目も無い..
とにかく、この状態で中になにが入っているか確認します。
臓物の取り出し
では、順番に贓物を取り出していきます。
こういうサーバ機は大抵メンテナンスを良くするために
(サービスマンが短時間で作業して工賃をふんだくる為に)
中身が複雑に絡み合っていることは少ないです。
つまり、手前の見えるところから順番に外していけばOK
このセオリーどおり、順番に摘出しましょう。
HDDの取り出し
とにかく手前のSCSIケーブルを外します。
すると、HDDが現れます。
ラッキー、こいつ4個のHDDが入っている
おおっ、それにメンテが楽なように、変なブラケットでとまってますな〜
このブラケットをつまんで、引っ張る..
ふにょ〜ん。と簡単に外れました。
なんか、あっけないです。
で、とにかく4個のHDDを摘出
左から順に..
Compaq C2490A (多分HPのOEM)
SCSI-2
2006M
3.5インチフルハイト
御釜(円盤が入っている部分)が、アルミ色に光っている渋いやつ
次も同じ物
Compaq DPES-3108 (多分IBMのOEM)
SCSI-2
1001M
3.5インチハーフハイト
Compaq 2112 (多分MICROPOLISOEM)
SCSI-2
1001M
3.5インチフルハイト
これだけ、HDDが出てくるなんて..
これは嬉しい誤算です。
フロントパネルを外す
次は、DATなのですが、これは、横から覗く限りネジが見当たりません
ということで、フロントパネルを外すことにします。
まず、サイドから止めているネジを外します。
次にオツムのツメを押して外します。
これで、こいつの仮面が簡単に外せます。
うひゃ〜、すげー汚いやんけ!!
と叫びつつ、DATの周りをチェック
DATを止めているネジを発見
このネジを取ると、簡単に外せました。
でてきたのは、ARCHIVE Pythonでした。
コレコレ、これが欲しくて、この汚いサーバを買ったのね〜
その他カード類を外す
私は、これで目標を達成したので、もう後は解体しなくてもいいのだが..
せっかくだから、他のパーツも摘出してみます
カードを抜いて、やっぱり...
こいつって、EISAなのね〜
まぁ〜、ちょい前のサーバは、EISAだから仕方ないか〜
SCSIカードが2枚入ってました
NCR 53C710 の チップが搭載されています。
これって、俗にいう、コンパックSCSIというカードですね
10BaseT/2/5 の3タイプコンボのカードが出てきました。
16Mパリ付きのものが2枚出てきました
その他、各部の写真
各部の写真です。
HDDを止めているステーというか、ブラケットというか..
マザーボード
こいつは、486のCPUが載っています
さらに、マザーの中心にラケットのマークが..
中から出てきた長いSCSIケーブル
他にも、電源とかいろいろ部品取りするところはありますが..
こんなサーバを、趣味で集めている方がいたりするので、
HDDとDAT以外は元に復元して、個人売買で売ることにしました。
多分、HDDをつけたら動作します。(無責任モード)
摘出贓物の動作確認
HDDをDOS/Vにつけて、ローレベルフォーマット
そして、ベリファイチェック
もちろん、全台、正常動作。
ということで、ばっちり使えました。
DATもテストしました。
これも、もちろん正常動作
ということで、今回の臓器摘出は、めでたしめでたしです。