ALR Revolution Q-SMP
(Pentium-133 本格的なPC-SERVER RAID-SYSTEM)
in もぎとりセンター
by nagan

臓物摘出日 2000年05月13日

現在開発中のシステムの完成が近づいてきました。
そこで、動作検証用にWin98が走るNEC PC98なマシンを入手すべく日本橋へ..
ついでに、久しぶりにジャンク屋も徘徊すると..
なにー、ALRがジャンクで売られている〜
これって、ワシがメッチャあこがれていたマシンやねんぞー
価格がついていないので、店員と交渉を開始..
すると、「これって何の機械なのですか〜」と店員がマジでしらないらしい..
でかくて重くて..と困っているとのこと..
ふーん。と私の心を隠しつつ、なんと?という価格で交渉成立..
それも、大量リースアップとのことで複数台あるとのこと..
よっしゃ〜、ワシが、今もっている軍資金を全部はたいて買えるだけこうたるーとなったのです。
で、結論は...
でへでへ...私の目視チェックは大当たり..
やはり大お宝が出てきました。
これが欲しかったのだよ〜ん。
それより、この筐体もすごい..
いろいろと使い道がありそうです。



全体写真
全体写真

クレーでいかついサーバです。
私は、こんな威圧感のある機械が大好き..
さすがアメリカンなマシンです。
でかいことはいいことだ、余裕のあることはいいことだ。というアメリカン魂の本道を走ってます
これぞ、サーバの本命ですね。

ところで、みなさんはALRってブランド知ってますか?
米国でPCサーバを専門に扱っている老舗なんですよ。
今となっては、GateWayに吸収されましたが、現在もGateWayのサーバブランドとしてALRは実在します。
そして、技術サポートもGateWayが続けて行ってます。
うーん。ALRって自動車でいうとロールスロイスみたいな存在なのでは..
コストパフォーマンスの追求ではなく、データの信頼性安全性の為にマシンを設計するといったメーカです。


ところで、いつもの目視チェック..
こいつって、やっぱりカッチョイー..
しかし、汚れが少ないです。
きっと、こんな鯖を運転しているような会社だったら、外資系のこぎれいな会社で使われていたのだろうか..
すきまに綿埃も少なく綺麗なやつです。
思わずこの子の首筋をつつーと撫でてやりたくなります。(笑)


解体の目的
実は店頭で目視チェックの時に、拡張スロットに見慣れないコネクターが..
これって、私の記憶が確かならRAIDカード..
それもDAC960のマルチチャンネルのやつ..
このDAC960が欲しいのだ。
さて、私の目視チェックはあっていたのか?


臓物の摘出の前に...その1
外見から取れそうなパーツを確認しときます。
まず、前からです。

前写真

上から、FDD、RAID用HDD x 4、CDROM、4mmDAT

次、裏です。

後写真

これ仕事が丁寧でしょ。
というのは、裏面も綺麗にグレーで塗装してある..
見えないところは地金むき出しの日本のメーカが多い中、こういう細かいこだわりが光ります。
さすが、サーバ機です。いいファンがついてます。
では、拡張スロットを上から...
システムボードが2枚、LANカード、RAIDカードと思しきもの、SCSIカード、VIDEOカード
このRAIDカードらしきものがキーポイントです


臓物の摘出の前に...その2
一応、お約束ということで、即解体せずに、本体を軽く振ってみましょう。
こんなでか物でも、振るべしです。
でも、この手のサーバって、重いほど贓物が楽しみなので、ウンショとがんばりましょう
しかし、こいつは重い
とても振れません。抱きかかえるのもやっと..
女の子を抱えるより重い..
とにかく、傾けたりしてみたげと、コトコトといった異音は一切無し..


臓物の摘出の前に...その3
この状態で動作確認です。
では、パワーオン
シュイーン、カチカチとディスクが起動しています。
これだけファンがついているのに思ったより静かです。
メモリカウントがあがっていく..ワクワク..
おおおっっっっ..96M!!
こんなにメモリの載ったジャンク鯖ははじめてじゃー
そのうち、ハードディスクが雄叫びを上げて回ります。
SCSIチェックが入ります。
Adaptec xxx...
ふんふん、AdaptecなSCSIが入っているのね..
さらに..これこれ、これを待っていたのよん..
DAC960 BIOS ...
よっしゃー、DAC960が載っていた〜
スゲーとよだれを垂らして眺めていたら、Non-System..
ふーん。ディスクはフォーマットしてあるのね..
ということで、動作OKです。


腹を開けましょう
こいつは、簡単に蓋があきます。

まず、右サイドパネルを横にパカッと..
おっと、これって両サイドのパネルに対してちゃんとキーがついているのね。
次に、逆サイドパネルを..
では、御開帳〜

右サイドパネルを開けたところ


御開帳〜

おおっ、でかいことはいいことだー。中がすっきりしている
このディスクベイがメッチャ気に入った..
なんと、上から下まで、デイスクがマウントできるのだ。
ここまで拡張できるサーバは初めて..
それも専用のステーではなく、そのままマウントというところが大好きです。
さて、この状態で中になにが入っているか確認します。


臓物の取り出し
では、順番に贓物を取り出していきます。
これだけでかいと中の作業がやりやすい..
そして何より、中がきれいなのがいい..
鯖につきものの真っ黒クロスケがこいつにはほとんどいないのだ。


カード類を外す
さぁ、これからカード類の部品取りです。
これで、目的のRAIDカードが取れるわけです
とにかく、目の前のカードをサクッと外してみました。

video

おおっ、PCI の Trio64+ のビデオカード
鯖にこんなカードがついているなんて以外..
てっきり映ればいい腐ったカードが入っていると思ったのに..

NIC

ふんふん。お約束のように3ComのNICが出てきました。
このNICは何かと使えるので幸せ..
あっ、このエッジはEISAです。

ということは、マザーをチェック..
ということで、このマシンは、PCI/EISAといわれるやつ..
高級なサーバ機では当たり前のスロット構成です。

Adaptec AHA-2940

おっ、それなりのカード..
Adaptec AHA-2940です。
このカードがあれば、CDR焼きから、Scanaの取り込みまでなんでもござれですね。

DAC960

これこれ、これが欲しかったのですよ。
それもPCIではないか..
このカードが欲しくて、このでかい鯖に心が動いたのだー..
ちなみに、このカードって、恐ろしく高級なカードなんですよ。

CPU-CARD

CPUカードと呼ばれるやつです。
なんかすごそうなキャッシュが載ってますねー。

CPU

CPUのヒートシンクを取ってみました。
ペンタ133です。

メモリ

うひゃー、すごい数のSIMMが..
ちゃんと72ピンのSIMMなのねー..
しかし、これだけメモリソケットがあるとは..

システムカード

システムカードと呼ばれるものです。
要するにマルチIOがここに載ってます


HDDの取り出し
とにかくフロントパネルのHDDを取り出します。

セットされている状態

ディスクが鍵で止まっているので、この鍵を外して手前へ引き抜きます

贓物のHDD

HDDは..
Seagate ST31080WC SCSI SCA 1Gが1台
Conner CFP1080E SCSI SCA 1Gが3台
でした..


CDROMとDATを外す

CDROM DAT

では、順番で、CDROMを外してみます。
とにかく、CDROMと、FDDのケーブルを外します。
ベイの後ろ側

おっと、このRAIDベイの後ろって..
これって、もしかしてRAIDベイもユニットでとれるな..
ということで全部取ってみました

CD DAT

でてきたCDROMですが、PLEXTER PX-43CE
SCSI-2 4倍速です
DATは、HP C1533A
SCSI-2 DDS2 の4mmDATです。

RAID-UNIT RAID-UNIT

やっぱり、5インチ2ベイにはめ込むタイプだった。
これって自作DOS/V機でも使い道がありますねー

RAIDユニットを取ったところ

さらに、筐体の方も、これをとったらただの5インチベイとして使えるというすぐれものです。


その他、各部の写真
各部の写真です。

マザーボード

マザー
マザーにつながっている電源ケーブル

マザーにつながっている電源ケーブル
この右端のものは多分ATだと思います。
マザー横の内部空冷ファンもすごいです

マザー横の内部空冷ファン

電源

なんと、電源が2個ついてます
これって、本格的なサーバの証です。
UPSってみなさん知ってますよね。あれは、バッテリーをつけて停電に備えるもの..
しかし、マシンの電源が故障したら..そういう時は..
というのが、この2電源システムです。
正確には、Redundant Power System といいます。

電源1
電源2

そして、なんと1個の電源が、575Wというハイパワーです。

ジャンパの説明

サイドパネルの裏にジャンパの説明がついています。

説明



感想
目的のRAIDカードが出てきたので万歳です。
あとは..
この筐体だけど、デュアル電源だし、5インチベイの拡張性もグー
デザインもいいといいことずくめ..
筐体を改造してATX化するとかしたらおもしろそうかも..
どうするか、もうちょっと考えてみます。



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